出世を狙ってみる
出世イコール能力とは限らないのが社会の常というもので、現場で作業をすることが好きなエンジニアであれば、この点はあまり関心がないという人も少なくありません。関心がもしあったとしても、きつい仕事で精一杯の日々に出世を目指してあの手この手で根回ししているヒマもなければ、どうすれば出世できるのかもわからないという人が多いかもしれません。しかし、なんのために出世をしたいのかがはっきりしていれば、目標として目指す価値もあります。では実際どうすればいいのでしょうか。
出世の動機はいろいろ
仕事の内容そのものよりも、とにかく出世して上に立ちたいという人は一定数いるもので、能力よりも要領で出世してしまう人もそれを許す企業もたくさんあります。そんな中で出世欲の強くない人が勝負しても負けが見えているというものですが、もちろんそうではなく正当に人を評価する企業もあります。
出世したいにしろそうでないにしろ、それを決めるのは自分でも同僚でもなく上司なので、どうすれば出世できるという明確な型はありませんが、何も考えず目の前の仕事だけに集中するばかりだと出世競争には勝てないかもしれません。
出世してきつい仕事から脱出する
仕事がきついなら、指示される側ではなく仕事を管理する側に回って問題を解消してしまうというのもひとつの方法です。極端な考え方かもしれませんが、待っていても労働環境が改善されないなら改善させられる力を手に入れたほうが早いでしょう。
しかし、出世はしたいと思えばできるほど甘くはないもので、エンジニアとしての能力だけでなくリーダーシップなどその他の要素が求められます。
出世の心得とは
昨日までおとなしかった人が明日出世するということはまずありません。そうであれば、出世を意識しはじめたその日から、出世の心得を実践するよう努力しなければならないでしょう。それは上司にやたらと媚を売るということではなく、リーダーが持つべき資質の強化です。
人と話す時は大きな声ではっきりとものを言うことや、会社を良くするための意見を持つことなど、心がけることは基本的なことで十分です。上司や同僚からの信頼を得るためには、人によって言うことや態度を変えたりせずに、自分自身の軸をしっかりと持つことも重要です。
上司に媚を売る必要はありませんが、かわいい部下になることも時には大切で、そのようなコミュニケーションスキルは将来部下を持つためにも必要な要素です。出世のことを常に考えるのではなく、一番大事にすべきなのは目の前にある仕事ですが、仕事がきついと自分の中で不満を募らせるよりは、それを解消するために自分は何ができるかを考えたほうがはるかに建設的です。